Marcel Breuer / Side Chair B32

Price180,000/税込198,000

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1928年に発売され、現在も<チェスカチェア>の名で知られるマルセル・ブロイヤーのサイドチェアB32は、自転車から発想したといわれています。スチールパイプを使ったカンチレバー構造は、それまでの椅子のイメージを一変させました。「弾力のある空気の柱に座るような椅子」を目指したブロイヤーの革命的な作品は今もパーマネントな魅力を放っています。

こちらは、オリジナルのメーカーであるThonet社によるとても希少なヴィンテージです。現在では色々なメーカーが手掛けている<チェスカチェア>ですが、オリジナルにはそれらと違った特徴が見られます。ひとつは横から見た際の座面前方の傾斜のなだらかさと、突端の切り口の傾斜角度の強さでしょう。またオリジナルはバックレストを支えるスチールパイプの形状がストレートに立ち上がっていますが他社の現行品は途中でもうひと曲げされています。このThonetの端正なフォルムには「バウハウスらしさ」を感じざるを得ません。
製作年の特定は難しいのですが、座面裏にThonetの焼印があります(写真10)。
ちなみに、こちらは剥がれていますが、同時に入荷したもう一脚には古いステッカー・ラベルが残っていました(最後の写真)。調べてみると、1938年まで使われていたというデータもあることから、こちらは最初期のプロダクトだと思われます。

コンディションは年代相応です。座面の籐は張り替えられています。背はオリジナルと見られますが、一部にキレがありますが、現状でも着座には問題ありません。クロームメッキの脚はグレーイッシュにリペイントされています。初期のバウハウスやコルビュジエ、アルネ・ヤコブセンなどの亜鉛仕上げやにこだわった、前の持ち主によるものでしょう。ウッド部分のオフホワイト色もひょっとしたらリペイントかと思いきや、こちらはオリジナルで、今では見られないレアな色使いです。
長く継承されてきた歴史が感じられる一脚ですが構造的には問題ありません。経年から若干のガタがありますが、カンチレヴァーなので、着席すると感じません。

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Size
W460xD580xH580/SH443mm

From
Germany