カイ・フランクが1950年代初頭にデザインしたガラスオブジェ、通称"チェスナットボウル"。
「山椒は小粒でピリリと辛い」とはこのこと、この約6センチの宇宙、シンプルなラインの中にガラスという素材の特質が活かされきった、カイ・フランクの傑作です。切り口のいろんなサイドから現れるガラスのコントラストにため息が止まりません。

今回紹介するひとつも、ころっとしたフォルムが健在のホワイト・チェスナットで、やはりエッジの効いたカットやテクニックが非常に見応えがあります。
1959年、ヌータヤルヴィ社製。
外縁エッジ部分に数箇所、細かなチップがあることは否めませんが、パッと見た時の風合いは損なっていません。
画像でエッジ状態をご確認ください。
裏面にカット・サインがあります。