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多くのカイ・フランクの作品の中で、実用主義に即した幾何学形態のヴァリエーションは目を見張るものがあります。
その中でも三角の形に目を向けると、53年に発表したタンブラー#2744、54年のベース#1405、カクテルシェイカー#1610、そして今回の1956年のこのキャンドル・ホルダーも、どれも同線上にあるわけです。
二つの円錐の頂点同士を合わせた形の燭台は、手のひらに乗せるとずしりとくる重さがあり、背の高いキャンドルを支え、運ぶ時の安心感も考慮されていることが分かります。
よく見ると、上下の円錐はそれぞれの傾斜角度が微妙に違っています。先に述べたような「実用主義的な幾何学形態」と聞くと、人間味を排したクールなイメージを浮かべてしまいそうになりますが、カイ・フランクはそこに止まることをせず、寧ろそこを切り口に美しい形を模索した探究者だということを、この小さなプロダクトが見せてくれているようです。
こちらは当初ヌータヤルヴィ社で1956年-71年に制作されました。その後、95年にイッタラ社から"Kartio Candle Holder”として復刻版が制作されますが、現在はどれも廃盤となっています。
今回ご紹介するのはヌータヤルヴィ社で作られたもの。プレストガラスにおいて、滑らかな面を作ることが高度な技術とされていた頃のもので、ガラスのしわや内側にガラス溜まりが見られますが、使用感もほとんど感じられない、コンディション良好なもの。
Size
φ85×H52mm/内径20mm
From
Finland
胡椒入れ ASHTRAY KASTANJA KF211