この花瓶には洋の東西を問わない、美しい形態の見本とも言える健やかさがあります。このフォルムには大きさのヴァリエーションがありますが、こちらのような小ぶりにおいてもその均整の取れた姿は、フリーベリ以外には見当たらないものなのです。
しかし、残念なことに首の付け根部分が接着されています。よく見ないとわからないのですが、画像6に見える欠けはその一部で、実はネックを一周する補修がされています。以前の持ち主の、多分誤って落とした際にポキンと折れたショックが思いやられます。幸いにも、継ぎ目はルーペでなんとか確認できる程度で、ディスプレイすると目立たず、他のダメージやリペアはありません。製作は1960~70年だと判断します。
状態を考慮した価格設定です。



ベルント・フリーベリ バーント・フリーベリ 栗色