スウェーデンの陶芸、ガラス作家であるSigne Persson-Melin (シグネ・ペーション・メリン)がデザインしたカラフェは、やはり異彩を放っています。スクエアな底辺が菱形に変形され、そのまま立ち上がったボディに円筒形のネックを接合、最上部の注ぎ口がヤンチャに広がるという”メリン節”が満載なのです。おまけに側面から見るとネックがわずかにかしいでいるのがわかります。意図したのか偶然なのか、手吹ガラスならではの肉厚で波打つようなこのカラフェには、イタリアワイン、それもプーリア州の野生種である”プリミティーヴォ”なんかがお似合いです。

ネックの接合部に、製作時に発生したした茶色の変色部を強調した様子が見られます（写真10）。実際には使用感も少なく、良いヴィンテージ・コンディションです。
26.5 cm high ,13.5 cm at widest