BRAUNのデザインは”機能主義”の賜物です。数々の家電製品はクールでピュアな審美眼に裏打ちされています。それは「良いデザインは、ディテールの結果である」という、類まれなデザイナーたちの正直な功績といえます。

こちら1964年に発表されたヘアードライヤーは、ディーター・ラムスとともに数々の名作を生み出したラインホルド・ヴァイスによるもの。それまでのヘアードライヤーの常識をくつがえした箱型のハンディで軽量なフォルムは、スリットを活かした斬新さが画期的でした。丸いプッシュ式のスウィッチとBRAUNのロゴ、小さなネジが横並びに美しくレイアウトされています。
いくつかのヴァリエーションがありましたが、このモデルには220と120ボルトの電圧切り替えスィッチが装備されていて、日本でも使用可能です。熱量はありますが、送風力は強くはありません。使ってもいいオブジェとして洗面台に鎮座させてください。
ヴィンテージとしてはほぼ未使用に近いコンディションです。