タピオ・ヴィルカラは「自分の線」を持っていました。
このキャンドルホルダーの一見幾何学的なラインは、曲線定規で描いたものではなく、何枚ものスケッチを重ねて選んだもの。
流れるようなデザインは彼の言葉のよう。単純と複雑、抽象と自然、細かさとおおらかさなどの両儀的な事象を、目と手で具現化した彼の哲学なのです。

フィンランドの老舗メーカー"Kultakeskus"(1897年設立)から1963年に発表されたシルヴァー作品。スリーサイズあるうちの一番大きなサイズとなります。
写真では経年変化による微細な擦り跡などを強調していますが、肉眼ではそれほど目立つものではありません。ただ、シルヴァーの特質として時々クリーナップしてください。うち傷もなく良いコンディションです。
台座に刻印があります。



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