Kaj Franck / Pitcher with Cane / 1621 Nuutajarvi

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こちらは作品集「Universal Forms」の表紙にも紹介されているカイ・フランクのアイコンとも言えるフォルムを持つピッチャー、モデルナンバー1621。1955年にデザインされ1968年にかけてヌータヤルヴィ社で製作されましが、ネックにラタンが巻き付けられたこちらのヴァージョンは数が限られています。
この時期、カイ・フランクはアメリカと日本を訪れていますが、アメリカのプラグマティックで商業的デザインには馴染めなかったようです。逆に日本の伝統的な素材使いや、無駄のないフォルムへはとてもシンパシーを持ったようで、その表れがこのラタン巻きヴァージョンには強く感じられます。
ラタンは東南アジアに自生するヤシ科の植物で、生命力が強く、通常の木材よりも丈夫で曲線の加工もしやすいという特性を持つ自然素材です。そんなエコフレンドリーな素材を、球体とシリンダーを合体させガラスにシンプルにマッチングさせることで、工業製品に手仕事の暖かさを加味しています。そこには、美しいだけではない批評としてのデザイン思想が見て取れるかのようです。

作品集「Universal Forms」201ページには同じようなラタン巻のヴァージョンが掲載されていますが、ご紹介するのは球体のフォルムが小さい、初期のよりレアなモデルになります。

クラックもなく、ラタンの巻きつけもしっかりしています。
底面には浅い擦れ跡が、また内側ガラス面にはうっすらと水垢がありますが、直接外光を通して見えるレベルで、時代相応だと判断します。


Size
W128×H228mm

From
Finland