Carl Aubock / Iconic Aubock

Price12,000/税込13,200

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現在、ウィーンにある<MAK(応用芸術美術館)>ではCarl Aubockの展覧会が開催されています。こちらは、それに関連した図録で、タイトルは展覧会と同じく”Iconic Aubock”。決定版だった”The workshop”が絶版となった今、タイミングよくというか、新たな視点からの本が出版されて嬉しい限りです。

まず表紙からして「目」。異色です。なんと、オーボック作品を「シュールリアリスティック」な視点からもとらえた本といえます。
というのは、1000点以上の作品を作ったオーボック2世は、元々画家志望だったのですが、その才能をヨハネス・イッテンに認められ、ヴァイマールのバウハウスに学び、オブジェ作品へ移行しました。 しかもそのスタイルは「アーツ&クラフツ」や「機能主義」を昇華して、”曖昧なオブジェの魅力”を発見した人だったのかも、などと妄想しましょう。

掲載された117のオブジェはその大半が初めて目にするものがほとんどで、作ったのが2世か3世とか、作品の年代や素材なども掲載。複数の批評家のキャプションにも知らなかったトピックが英語訳で拾い読みも可。ハンディなソフトカヴァー本ながら、中身充実の一冊です。

◆I (24×17cm 186p Soft-Cover)
Birkhäuser Publishing, Basel 2024
ペーパーバック

aubock オーボック