こちらはヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトがデザイン、1936年に発売された美しいリカーボトル。1935年から48年まで在籍したドイツのヴァイスヴァッサ(Weisswasser)地方にある老舗ガラスメーカーVLG(Vereinigte Lausitzer Glaswerke AG)社で手がけたヴィンテージです。

ふっくらと張りのある肩や、底面の盛り上がるようなガラスのライン、そしてガラス栓を囲む王冠の様な装飾に漂うクラシカルな趣に、モダニズムに移行する時代への淡いオマージュを感じます。ただし、さすがヴァーゲンフェルト。BAUHAUSのシンプルネスを感じます。
この翌年にはひとまわり小さいバージョンも発売されました(ちなみにそちらはラム酒ボトルと表記されています)。とっておきのお酒を楽しむ時間をゆっくりと過ごす風景が浮かんできそうですね。

蓋の底面のエッジに極小のチップが見られます。画像6枚目でご確認ください。
ボディにはスレや小傷などの使用感も少なく、今でもクリアな質感を保っています。