夫である建築家アルヴァ・アアルトとともに、数多くの設計やデザインを手がけたアイノ・アアルトが1932年にデザインし、現在も世界中で愛用されつづけるグラス・ウェア・シリーズの、ヴィンテージ。
石を投げ入れた水面に広がる水紋を意味する「bolgeblick (ボルゲブリック)」というシリーズ名で発表されました。素敵なオリジナルネームです。
発表当時1930年代初頭のデザインとしては、いかにモダンで画期的なものだったことでしょう。“押し型”で成型するグラス・プロダクトについて、考え抜かれた傑作。

1932年に本国で開催されたデザインコンペでの受賞を皮切りに、1936年のミラノ・トリエンナーレでは金賞を受賞しています。
ご紹介するのは Karhula-Iittala社によるヴィンテージ。
容量18CLのAzure blue カラーは1935年ー1938年に生産されたものと分かります。

このシリーズは底の仕上げの特徴としてエッジに極小の欠けが見られます。また使用感が見られますが、とても古いグラスウェア、大切に保管されてきたのでしょうか、良いヴィンテージ・コンディションです。