直線と曲線を、思いのまま自由に表現するイメージの強いタピオ・ヴィルカラですが、こういった安定感のあるプロポーションもデザインします。
このボトルは1950年代にデザインされ、1959年から1968年まで生産されました。

吹きガラス製法（Turned-mold blown）によりできあがるエッジの柔らかなボディも美しいものですが、上部にはぐるりとフリーハンドでガラスが巻きつけられており、この部分はストッパー兼ハンドルの役割を果たしています。
握りやすさも考慮した設計。

首の下部あたり縦方向に4mmほど、製作時の気泡が見られます。また、内部に水垢でしょうか若干の使用感が残っていますが、ダメージなどはありません。経年相応の良いコンディションです。
底の淵の箇所にカットサインが見られます(画像8枚目の4時から6時の範囲)。