1930年代に発表されたアアルトの家具は、それまでの装飾的家具とはまったく違ったシンプルネスで、ひとびとを驚かせました。その後設立したアルテックにおいて、妻のアイノ・アアルトと友人のマイレ・グリクセンが中心となりモダニズムの啓蒙ともいえる活動を繰り広げました。
そんな「虚飾を排した」かのようなラインナップのなかで、なぜかこのゼブラ柄のファブリックが最初期から存在していたことに、少し違和感を持っていました。 でも、それは「裏庭での子供の遊びを思わせる」ようなヒューモアだったに違いありません。なぜって、アアルト自身、とても社交家で、ちょっとヤンチャで人を惹きつける魅力を持った人だったからです。

こちらは1970年代のマイナスネジ仕様で、Artekのファブリックが使われています。
目立ったダメージのない良いコンディションです。

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