"ククサ"とは、フィンランドの白樺の木のコブを彫って作られたコップのこと。贈られた人は幸せになると言い伝えられ、昔から日常に溶け込んだアイテムなのだそうです。

こちらはタピオ・ヴィルカラ風"ククサ"。モールドを使用したころんとした形はひとつひとつに個体差があります。ツノのようにぴょっこりとび出た控えめな持ち手(指をひっかけるのにうってつけなサイズ)にぐっときます。下からのぞき込むと、ガラスを垂らし、ひとつひとつカーブを作るためにプレスした跡が見えます。クリアなカラーは復刻されていますが、淡い森の緑を思わせる色は、1963年から66年にかけてのみ作られたオリジナルにしか見られないIittalaカラーとなっています。

ヴィルカラが木で作られたククサを使っている写真がありました。北欧の森の人って感じが、しませんか？

作品集には"Beer Tankard 2051"と紹介されています。
個体差はあるものの、どれもキズの殆ど無い状態の良いものです。