こちらは1947-48年の短命に終わったタピオのアート・オブジェクト"Medusa(メドゥーサ)"。ギリシャ神話の女神、それも「怖い女性」とでも言いますか、ずいぶんなモデル名を使っていて、タピオ作品では異色です。
"メドゥーサ"は美人でありました。でも怪物でもあリマした。つまり男性が女性に抱く「アンビバレント」な感情なのかもしれません。それって、現代のフェミニズムに通じるのかも....、などと愚考。
それはさておき、淡いパープルをまとった分厚いクリスタルが持つ柔らかで、かつ危うい造形が美しいのは否めません。内部に封じ込められた微細な泡は、光を受けるとキラキラと怪しく輝きます。ちなみにこのサイズながら、重量は1.2kgと案外とヘヴィーなのです！
全体に経年による使用感が見られますが、大きなダメージはありません。側面にサインが見られます。状態を考慮したプライスです。