国内外の博物館を見ていると、「どこにでも似た形のものがあるな」と思うアイテムに出会うことがあります。異なる文化や時代の中で、同じことを考えていた人がいたのかもと思い嬉しくなる瞬間です。
この円形の、トレイとしても使えそうな背の低いボウル状のものも、木だけでなく、陶や石でも作られたものを思い出すのに難くないアイテムで、まさに共通して求められていた"モノ"なのだと思われます。

スウェーデンで作られたこちらのアイテムは、貴重なビルマチークを贅沢に削り出し作られています。チークは元々油分を多く含む材で、だからこそ撥水性も高く重宝された所以ではあるのですが、機能性だけでなく深みのある色とそのしっとりとした光沢が美しい表情を生みます。時間を重ねることで一層風合いを増していく、なんとも優雅な素材です。

使用感のほぼ見られない、とても良いヴィンテージ・コンディションです。