壁に設置する"コートフック"は、インテリアの大事な一部です。玄関先や洗面所ではゲストのためにも役立つわけで、目にはいるもの。もちろんプライベートにおいても必須なアイテムなのです。

随分前の雑誌で見たNYのジュエリーデザイナー、テッド・ミューリングの寝室のコートフックの使い方には感心しました。白い壁の7個のコートフックにはベージュ系のシャツが一見無造作に、しかし濃淡をわきまえたようにズラリと掛けられていて、ちょっとした”自分インスタレーション"。シャツを変えることで、部屋は変わっていくし、たまには何も掛けないのもアリ。

こちらはフランスで買い付けたコートフック。アルミ合金で、おそらく1960年のものだと思われます。アルミニウムが実際に製品化されたのはフランスでした。アルミニウムは飛行機のボディにも使われ、戦後のモダニズムを象徴するアイコンでした。当時の近未来的な記憶として、貴重な作品だと思います。




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