フィンランドは、北欧の中では新しい国です。長くスウェーデンとロシアに支配されていましたが、1917年のロシア革命を機に独立を果たしています。そのため、他のヨーロッパの国々と違い、自前の国王はいませんでした。それもあって「皇室御用達」なものではなく、あくまで人々の生活に寄り添ったデザインが独自に発展したといえます。

この”マドモアゼル・チェア”は、そんなフィンランドらしい質朴さを、じんわりモダンに昇華した一脚。ル・コルビュジエやアルヴァ・アアルトの元で仕事をしたイルマリ・タピオヴァラならではの作品といえます。

ラウンジチェアですが、シートは低すぎず、座ってみると案外ちょうど良い高さで、背の楕円状のスポークが体をしっかりとサポートしてくれます。
スウェーデンにおいて、タピオヴァアラの”Fanet Chair”を手掛けていた家具メーカー＜Edsby Verken＞から1960年まで製作されました。

経年による塗装の剥げや、擦れ、傷が見られますが、オリジナルのグレー色と相まったユルいヴィンテージ感が格別！
座面合板の継ぎ目の一部に隙間が見られる箇所がありますが、通常の使用では支障のないものと判断します。
状態を考慮した価格です。

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ILMARI TAPIOVAARA "Mademoiselle" Chair 170820