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◆I (24×20.7cm 128p Soft-Cover)
Josef Albers(ヨゼフ・アルバース、1888-1976)には2つの顔がありました。彼は、バウハウス、ブラックマウンテン・カレッジ、イエール大学で教壇に立ち、そして家具や食器などのデザイン、絵画など詩作などの幅広い分野に足跡を残しています。アルバースが目指したのは、物事を正確に把握できていないことを意識化し、「眼を開く」ということでした。
こちらはアルバースの詩とドローイングを1冊にしたアートブック。幾何学的なドローイングは、まさに知識や習慣といった様々な要因によって、私たちがしばしば物事を正確に把握できていないことを表しています。反面、詩は案外ロマンティック、つまり「ナイーヴ」なのです。グラフィックとナイーブな言葉という対比がなんだか「人間的」です。
例えば、こんなふう。
「君のことを考えると 頭に浮かぶ。 どうして今頃赤いブルーベリーも 黒いブルーベリーも全部食べ尽くされ、 唯一熟したりんごは車にひかれてしまったんだろう。
歩こうとすると、雨が降り始めたり、 誰かが会いに来たり、 その上、絵が完成する前に、 絵の具がなくなってしまったり
これから何を目指せばいいんだろう 私は運命づけられていたんだ」
という感じで、ちょっとボブ・ディランなのです。
オリジナル版は1958年に500部刊行されました。
今回シルクスクリーンで印刷された表紙に半透明のカバーを重ねて初版で用いたユニークなデザインを踏襲したものです。
テキスト 英語、ドイツ語、フランス語 併記
2021年出版(第4版)
アンニ・アルバース