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2019年にパリのファンダシオン・ルイヴィトンで行われたシャルロット・ペリアンの回顧展に行って驚いたのはフェルナン・レジェの絵でした。ペリアンの家具に寄り添うように壁にかけられたたくさんの作品をはじめ、レジェと共作したスツールなどを目にして、二人の間の親密なシンパシーを強く感じたのです。
レジェは1945年にフランス共産党に入党し、生涯を通じて党員であり続けました。と言っても、スターリン好みの「社会主義リアリズム」スタイルの絵を描くことは拒否しています。つまり、「主義」としての共産主義ではない、たとえばカントの「世界共和国」のような平和で、平等な世界を思っていたに違いありません。
ちなみに、レジェはチャップリンの映画を見たことが、自分の作風に影響したと述べています。
この太い輪郭線で描かれた、当時サーカスの人気スターだった女性がモデルの絵は、フェミニズムを思わせます。緑色をした"石"でしょうか、まるでマジックのように軽々と手を離れるそれを見つめる彼女の目は、「自由と平等」を夢見ているよう。そう、彼女こそはシャルロット・ペリアンの同志なのです。
このリトグラフは1950年代に制作され、1984年に西武百貨店で開かれた『アトリエ・ムルロー展』のためにポスター化された稀少なデッドストック。オフセット印刷にはない臨場感があります。