newWilliam Eggleston / William Eggleston’s Guide

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1976年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催されたカラー写真のみで構成された写真展は、それまでの芸術写真の定義を大きく変えた事件でした。
当時の芸術写真における「カラー」は、商業広告のための俗悪な道具とみなされていました。しかしエグルストンは、広告用現像技法である「ダイ・トランスファー」を使い、アメリカのありふれた風景を、あえて鮮烈な色彩で定着させたのです。

彼が活動の拠点としたのは、故郷でもあるアメリカ南部。1975年、ベトナム戦争が終わり、それまでの「アメリカン・ドリーム」という大きな物語が終焉を迎えた時期です。人々が理想を失い、空虚な日常に直面せざるを得なかったその時、エグルストンは「ありふれた風景」にレンズを向けました。

錆びた三輪車、何気なく置かれた犬の皿、ビビッドな赤い天井。ただそこに居る人。
それは、意味や物語を剥ぎ取られた、物質そのものの純粋な存在感。理想が消えたあとに残った、剥き出しの世界の断片でした。
それらは 一見、どこにでもある風景で退屈にさえ思えます。しかし、見つめ続けるほどに、目を背けたくなる生々しさ(日常の皮膜のすぐ裏側に潜む不穏さ)をも炙り出します。(デイヴィッド・リンチが影響を受けたというのも納得の”不穏さ”です)

エグルストンは言います。「私はただ、自分が見ているものを、そのまま見ているだけだ」と。
その言葉通り、彼のフレームにあるのは、撮影者のエゴを排した「Look at It(それを見ろ)」という冷徹なまでの姿勢。ニューカラーの旗手というだけでなく、この視線こそ彼の写真が半世紀を経てもなおタイムレスな強度を保つ理由なのかもしれません。手元に残したい傑作としても、写真を「読む」入門編としてもおすすめの一冊。
MoMAの写真部門を担ったジョン・シャーカフスキーが序文を寄せた2002年に刊行された2ndヴァージョンです。
◆I ( 23×23cm 112p Hard-Cover)
Jean Cocteau

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