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Annikki Hovisaari (アンニッキ・ホヴィサーリ 1918-2004年)は、ヘルシンキ中央美術工芸学校で陶芸を学んだ後ARABIAのアート・デパートメントに所属し、1960年代から1970年代にかけて活躍した女性陶芸家。
深みのある白い釉薬で、独特な質感を持つアートピースを生み出しました。
当時の北欧ミッドセンチュリーの陶芸界は、東洋の古陶磁の釉薬技術から強い影響を受けていました。たとえば、コバルトブルーや硫酸銅を用いて、金属的な輝きを持つ独特なグリーンやブルーの釉薬を好んで使い、中国の宋代・明代に見られるような金属の化学反応による「窯変(窯の中での色の変化)」の美学に通じるものがあります。
こちらは、あまり知られていないホヴィサーリ初期の作品「白いセラミックシリーズ「ソルヤ(Sorja)」です。「Sorja」とはフィンランド語で『優雅な、しなやかな』の意味。
無駄な装飾を一切削ぎ落とした、滑らかで美しい有機的な白いフォルムは、中国の宋代に完成された「白磁」や、わずかに青みを帯びた「青白磁(影青)」が持つ静寂の美学に、北欧のモダンデザインがもっとも接近した好例と言えます。
こちらはAと同じく白磁ですが、ほのかな青磁を思わせる色香が感じられる作品。ストンとしたフォルムに、釉薬に含まれる鉄分による独特の灰味が加味され、瑞々しい透明感を感じます。
上辺にある製作過程での微細な窯変が散見されますが、経年によるダメージはありません。サインがないのが不思議ですがホヴィサーリのアートピースに間違いありません。
KAJ Franck kilta teema arabia