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1891年にドイツの中央ザクセン州に生まれたCarl Fischer(カール・フィッシャー)は、王立セラミック専門学校で専門的な訓練を受け、その後、陶芸の街として有名なテューリンゲン地方のビュルゲルに自身の工房を構えた旧東ドイツにおけるスタジオ陶芸の先駆者として知られる重要な陶芸家です。
カール・フィッシャーは幸運にも、20世紀のドイツを代表する陶芸家であり、バウハウスの陶芸工房を支えたOtto Lindig (オットー・リンディッヒ)という伝説的なマイスターと深く関わりました。こうした交流は、後のフィッシャーの作品世界を形づくる重要な礎となったと考えられます。
その作品にはバウハウスのデザイン哲学である「無駄のないクリーンなライン」や「幾何学的な基本形態」が色濃く反映されています。
こちらは「水注」、つまり水や酒を注ぐための水差しを指します。ふっくらとした胴体に鳥のクチバシを思わせる注ぎ口と、持ち手(把手)がついた姿は実用的であり、鑑賞にも耐えうる姿です。
濃い茶色の素地を生かし、内側は灰色の釉薬を施して防水への配慮も欠かしていません。
底面にはカール・フィッシャーのイニシャルCFをデザインした刻印が残っています。
ボディーにうっすらとしたスレや使用感がありますが、ダメージなどは見当たりません。