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こちらは、急須状の部分に灯油を入れ、注口から出した灯心に点火して用いる江戸時代の照明器具。
よくあるお皿の形の「灯明器 」とは違い、とてもユニークな作品。織部焼の意匠がモダンな効果を生み、数奇者たちを喜ばせたに違いありません。
なにしろ灯油が多く入るため、灯火時間が長いという利点があります。くわえて、全体に釉薬が掛けられ、灯油が浸みこむのを防ぎ、把手に穴が開けられているため、持ち運ぶだけでなく、柱などに掛けても用いることができます。江戸時代後期に芽生えた合理性を備えたモンドな作品です。
高台に欠けがみられますが、大きなダメージはありません。