Price36,000円/税込39,600円
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ずいぶん前のことですが、「李朝」の誘惑に抗えずにソウルにある骨董街に通ったことがあります。それはなんとも多種多様な古い「生活用具」の「使い込まれたモノたち」との出会いでした。なかには「これなんに使うの」的なモノも多く、そのつどオモニに質問したものです。
そのひとつがこの照明器具の類。取っ手つきの湯呑みのような形なのに、蓋に面妖な突起物がある謎の容器に火を灯していたなんて、アンビリーバブルな現代アート。だから、すぐいくつか買い求めざるをえなかったのです。
使い方は、蓋を開けて植物油や魚油を注いで、韓紙や綿、麻糸をより合わせた「こより」を芯にして突起上部の穴に通して火を灯していたようです。
当時の朝鮮では、両班(ヤンバン)と呼ばれた貴族階級たちは「蜜蝋燭」という高額のロウソクに火を灯していましたが、平民はそれを許されず、このような灯明器を使っていたのです。でも、考えようによっては蝋燭よりも油のほうが火が長持ちするような気もして、案外経済的だったのかも。
それにしても、このハイブリッドな2灯式の灯明器 は、当時の読書好きな諸氏が重宝したに違いありません。
側面に削られたような跡と、反対面にシミがありますが、割れ傷や欠けはありません。
はじめて目にしためっけものです。