Price85,000円/税込93,500円
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14世紀、李氏朝鮮の時代なると、国家ぐるみで、宗教が仏教から儒教へと変わります。いわば「個人的な解脱」から「社会や国家の秩序=道徳」への移行です。
そのためか、陶磁器も 李朝時代になると、清廉潔白さを好む儒教の影響もあり、「白磁」など端正な白のやきものが主流になりました。陶器は、その時代の空気に敏感に反応した造作物なのです。
なのに、こちらは「黒釉」の大壺です。
実のところ、白磁は王室や上流階級の祭器や精神の象徴でした。「黒は不吉な色」であったことは、多分洋の東西と問わないお約束だったのでしょう。一方「黒釉」は庶民の生活に根ざした実用的な保存容器だったようです。
多くはキムチ、味噌、醤油、コチュジャンの熟成に使われたのですが、丁寧に美しく焼き上げられたこちらはマッコリや水や油を入れる容器として室内に置かれました。つまり個人的なインテリアの一部でもあったのだと思います。(「黒」をある種のカウンター・カルチャーとして打ち出したヨウジヤマモトや大久保玲を思わせる)素晴らしく力強い姿です。
口縁から5cmほどの浅い亀裂がありますが、全体はがっしりなので、おいそれと広がることはないかと思われます。高台付近は経年相応の景色です。