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中国南宋の時代、本来お酒を入れる実用的なボトルだった「梅瓶(メイピン)」。
口が小さく肩が張ったシルエットは、一輪の花を引き立たせるのに完璧なバランスだったため、室町時代の日本では「床の間に飾る一輪挿し」として見立てられました。
「無駄を削ぎ落とした静かな美しさ」は、日本独自の「侘び寂びモダン」の美意識と激しく共鳴ししたのです。
そして、「景徳鎮」をはじめとした緻密な染付模様が特徴だった中国陶磁器の栄光の歴史は、南宋の時代を迎え、「ミニマリズムの先駆け」とも言える「機能美」へと大きく舵を切ることになります。
こちらは、おそらく李朝後期に作陶されたものと思われる梅瓶。
うすい灰緑の釉薬が、洗練さと暖かさを表しています。
高台に欠けが見られますが、トータルにはとても良いコンディションです。