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こちらは14世紀末の高麗王朝末期から李朝前期にかけて、朝鮮半島で盛んに焼かれた「粉青沙器(ふんせいさき)」と呼ばれる磁器。高麗青磁の持つ完璧な美を追求した王侯貴族のための「官窯」とは異なり、こちらは朝鮮半島各地の「民窯」で作られました。
そのために、焼成時に生じた「歪み」があります。しかしその未完の美しさを「個性」として受け入れたのは日本です。それは「茶の湯」などにも影響を与えたのだと思います。また、全体に薄く繊細で浅く小さな高台、すっと伸びるフォルムはスウェーデンのバーント・フリーベリの陶磁器にも通じます(もちろんフリーベリは歪みなどは許しませんが)。
何よりも色です。絶妙にアーシーな色味の釉薬は光をやわらげ、食材を引き立てます。焼成時にできた傷、膨れ、高台の部分の砂高台の名残りなどはそっちのけで、この色を得るとなぜか「東アジアの哀愁」を感じたり...。
指の爪で端っこを弾くと「チン」と甲高い音がします。さてキムチを載せてあげましょう。