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朝鮮半島を治めた主要な二つの王朝のうち、10世紀から14世紀にかけて成立していた「高麗」は、仏教を厚く保護し、仏教文化が花開いた時代です。そのため、華美で装飾的な陶器とは異なり、「シンプルで洗練された形」と「深く落ち着いた色合い」が追求されました。そうして神秘的なうすい緑色の「高麗青磁」が広く受け入れられました。
こちら小壷は、中国文化が花開いた南宋の陶芸技術を取り入れ、「玉(ぎょく/ひすい)」の美しさを模したものであり、気品や深い精神性を表しています。用途としては椿油など、女性の化粧用具だったのか、綺麗な姿と落ち着いた美しい色合がとてもモダンです。
窯の中で焼いている段階で、点々と見られる釉薬が弾かれたり縮んだりして土が露出してしまった様子は、「生まれ出たもの」として愛でてみたいものです。
高台に小さな凹凸がありますが、ガタつきはありません。トータルに良いコンディションです。