パリで老夫婦のディーラーから譲ってもらったのは、この謎を醸し出す道具3点。
「アイボリーコーストのものよ」とマダムに言われても正直最初はピンとこなかったのだけれど、アイボリーコースト =Ivory Coast は英語呼びで、フランス語で言うとコートジボワール＝Cote d'Ivoire 。
やっと聞き覚えのある国の名前に行き当たりました、西アフリカの「コートジボワール 」からのものだということ。
フランスがアフリカを植民地支配していた頃の名残で、今も密接な関係にある(ならざるを得ない？)アフリカ＆フランスなひと幕でした。

1920年代頃の古いものだと説明を受けたこのみっつの木製道具は一緒に使うのではなく、それぞれの道具らしいのですが、なるほど、エキゾティシズムなものが好きで好奇心旺盛、インテリアに取り入れるのも得意なフランス人らしいチョイスです。
自由です。

棒のようなものは、織物に用いるシャトル( 杼[ひ])でしょうか？
人型にも見えたりする道具は、滑車の構造をしています。糸で擦れた痕跡がしっかりと残っています。
最後の一つが最大の謎。わかりません。降参です。
どれも充分にウッドの艶が出ており、なめらかな存在感があります。
巧みに作られ、人々の歴史と手を渡ってきたものたちを、壁に飾って愛でてください。

大きなものから