1940年代、パリで活躍したアルメニア人画家、ジャン・ジャンセンはアルメニア人虐殺のシリーズなどを発表、画家として認められました。
哀愁を帯びた作品は、分野は違うけれど、同じアルメニア系のシャルル・アズナブールの歌にも通じると感じるのは僕だけでしょうか。日本には「安曇野ジャン・ジャンセン美術館」があり、その”祈り”にも似た作品の数々が鑑賞できます。
このリトグラフは1971年、パリのギャリーでの個展のために製作されたオリジナルポスター。版元はムルロー。おぼつかない紙に当時ならではのインクが重なる風合いは、現代のそれとは決定的に違うのです。
闘牛を描いたと思われる作品は、シックな赤とグレイ、赤と白が鮮烈なコントラストを見せています。

50年以上経過したもの故、隅にヨレ、また上部に破れた箇所が見られます。状態を考慮した価格です。