アルヴァ・アアルトが1936年に発表したガラスベース ”エスキモーの女性の革パンツ”には様々なヴァリエーションがあります。#3030の”サヴォイ”が有名ですが、この3031も同じ時期にデザインされてカルフラから販売されていました。その後1968-1975年と短い期間、30%ほどサイズダウンしたヴァージョンがイッタラから発売されています。そして1988年に一旦復刻されましたが、現在は廃番となっているという数奇な流れを持った作品。
残っているIitallaのステッカーの形状から判断すると、こちらは1968-1974年の間に作られたものと思われます。印象はサヴォイに似ていますが、高さが20cmとサヴォイより4cmほど高いだけですが、より洗練された印象を与えてくれます。

金型による成形ですが、ガラスの厚みと揺らぎ感が楽しめるレアなアイテムだと思います。気泡が見られます。また、下方に縦に擦り傷が見られますが良いコンディションです。
底裏面には手書きによるエッチングサインがあります。