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子どものいたずら書きのようなのびやかな線と地中海を思わせる明るい色彩は、枠にとらわれない自由さと躍動感に満ちています。
こちらは1953年にパリ国立近代美術館で開催された、ル・コルビュジエの展覧会「Oeuvre Plastique(造形芸術)」のポスターのリプリントです。
この展示は建築にとどまらず、絵画や彫刻、タペストリーや素描など多分野に及んだと考えられますが、資料が限られておりその全貌は想像するしかありません。
1950年代は、彼が提唱した「Synthèse des Arts(諸芸術の綜合)」――異質な要素の分離と接合を同時に成立させる試み――がいっそう深められていた時期にあたります。本展もまた、異なる分野を横断しながら綜合を模索する姿勢が色濃く反映されたものだったのではないでしょうか。
一見抽象的ですが、彼の作品にはしばしば明確なモチーフが潜んでいます。このポスターに潜むモチーフは「牡牛」。これは、彼が描いた絵画を90度回転させた際、散在するオブジェクトの中に牡牛の顔を発見した体験に由来します。分断された要素は「見る」ことで結びつき、「隔たり」と「つながり」を同時に成立させたのです。
それは、彼が構想していた綜合の可能性への確信を与えるものでもありました。
そうした背景を踏まえると、本展の意欲的な性格が浮かび上がってくるような気がするのです。あくまで、想像ですが。
なお本ポスターは、画像8枚目の《Taureau V(牡牛 V)》(1954)との構成的な類似も想起させます。そうした連想を手繰り寄せていく過程もまた、この一枚を味わう楽しみのひとつです。