モンゴルから買い付けてきた遊牧民のテキスタイル、ヴィンテージの生地を使ったアイテムを紹介します。

遊牧民にはひと言では言えないほどに多くの部族がある中で、モンゴル西端に暮らすカザフ族の刺繍には、表現の豊かさを感じるものがあります。また、イスラム教徒である彼らの手仕事には、以前ウズベキスタンで買い付けていたテキスタイル ”スザニ”にも通じるものがあります。"トゥスキーズ"と呼ばれるカザフ族の刺繍壁掛けは、彼らが家の娘(または息子)の結婚式用として、針を刺しながら作り上げるもの。
主なモチーフは、思いやりを表す"円"と強さを表す"四角"。また、野生の花々や夜空を輝く栄光を象徴する星など、本当にさまざまです。
出来上がったトゥスキーズは遊牧民の住まいである「ゲル」の中央に飾るため、オリジナルのトゥスキーズは横長な形をしているのですが、今回紹介するものは、そのメインとなる刺繍部分のヴィンテージ生地を、片面に使用したクッションカバーです。

ひとつひとつに特徴と味わいがあります。それぞれに、経年日焼けや、少しだけ磨耗した部分もあったりしますが、幸せ時間のお裾分けと思って、リビングに迎えてみてください。

ベースになっている黒色の綿生地が、経年により薄いグレーへと退色しています。生地が柔らかくなっており、愛らしい花柄も相まって優しい印象のクッションカバー。生地に1箇所ダメージの小さな穴が見られますが、あて布が施されているので裏面から裂けが大きくなる事はありません。