Roland Rainer（ローランド・ライナー, 1910~2004年）はトーネットの1960年代の作品にも関わっていますが、何よりもウィーンの都市計画を含めた数々の建築に携わった建築家として、オーストリア・モダニズムを牽引した人物です。その割には、日本のメディアでの紹介がほぼないのが不思議です...。

こちらはそのローランド・ライナーによるデザインとされるサイドチェア。きっちりとしたシャープなフォルムと、傾斜した台形の脚部にはライナーならではの特徴を見て取れます。
そういえば、Leslie Williamsonの名著『Modern Orijinals』にはこのRoland Rainerの自邸が結構なページ数でフィーチャーされています。そこで彼女はこう書いています。「ライナーのフォルムは正確で、後付けではなかった」と。
確かに、ゲルマン的というのか、真面目なモダニズムを感じてしまいます。
スレや小傷はあるもの、とても良いコンディションです。

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