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鉄の製造は紀元前15世紀ごろにあらわれた現在のトルコ周辺の民族ヒッタイトとされています。中国では、紀元前8世紀ごろから、鉄製の道具が普及しはじめ、やがて農具や武器などに鉄が使われるようになります。日本で鉄を生産するようになったのは6 世紀、古墳時代 と考えられています。「生産と戦争」という両極端な使用に欠かせない鉄製品は、時を超えて今も生産される最古のプロダクトと言えます。
こちらは、先日新疆ウイグル自治区を訪れた際に、西安にある<回民街>の骨董屋で見つけた鉄のナイフ。その直前に博物館で目にしていたので、「まさか?」な発掘でした。
骨董屋のおじさんの清朝の時代のものという説明は、博物館の表記と符号するのですが、一体何に使われていたのかは、おじさんも”不知”。何を刃で切断するのか、湾曲した細い尾っぽは単なる装飾なのか?謎が残ったまま、日本へ持ち帰りました。
帰国後、ネットで色々調べるも、何も出てきません。シカラバと、現地で通訳をしてくれた楊(ヨウ)さんにメールで由来を尋ねた結果、アンティックに詳しい友人から聞いた情報として「魚刀」と呼ばれるもので、「荷役」に携わる人が使ったものとのこと。使い方は、尾っぽで麻紐をほどき、刃で切るという荷解きのための仕事道具とのこと。大量の荷物が到来した西安の街で、懸命に働く労働者の姿が浮かんできそうな「逸物」です。
こちらは麻紐が残っています。4つの中では、胴体の膨らみが1番強いものです。刃を開いたままの状態で見ると、尾っぽ部分を含め、何だか「鳥」のようにも見えませんか?意図したものかはわかりませんが、全く意図しなかったとも言えないユーモアを感じます。胴体の反面に凸凹になった使用感らしきものがあります。経年による金属変化はある程度クリーンアップしていますが、あえてピカピカにはしていません。
✐中国で買い付けた商品は、少しづつですがWebでご紹介しますので、お楽しみに。
なお、
”ひょん”では旅のブログを掲載していますので、そちらもどーぞ!